2007 年
2 月
18 日
カテゴリ:子ども・教育
声かけ禁止条例がなくてよかった!
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生活者ネットワークの活動を市民のみなさんに知ってもらうために、毎日小平のまちを歩き回っています。先日、とある団地の前で自転車を止めていると「うぇ〜ん」という泣き声が聞こえました。見ると少し先に、黄色いカバーのランドセルをしょった1年生が泣きながら歩いています。 途中、高齢の女性と中年男性にすれ違いましたが、そのまま通り過ぎました。気になって見ていると、一瞬姿が見えなくなり、そのあとまた「うぇ〜ん」の声が近づいてきます。「どうしたの?」と声をかけると、その子は近寄ってきて「あのね、○○ちゃんが一緒に帰ってくれないの」…… 私のそばにきて、しゃくりあげながら訴えます。(う〜ん、いまどきなんてわかりやすい子だ)。私は、「そうか、今日は他の子と帰りたい気分だったのかもよ」と、指で涙を拭きながらなぐさめました。 「だって、先に一人で帰ったもん!」 「じゃあ、君もひとりで帰ったんだし今日は同じだよ」(こういうなぐさめ方でいいのか?!) 「1人で帰っちゃだめなんだよ」(安全のため先生はそう言うよね。だから、君は一生懸命一緒に帰る友達を探しているんだね……) 「そうかあ、明日も誘ってみれば? 明日は気分が変わってるかもよ」 「……そうかな」 「だめならほかの子を誘ってみればいいじゃない」 「……」 「おうち近いの?」 「そこ!」 「じゃあ、きょうは帰っておやつでもたべたら?」 情けないアドバイスでしたが、その子は話しただけで気が晴れたのか、泣き止んで家路に向かいました。少し行って振り返るので、「元気出してね!」と言うと、「うん」と言って走っていきました。 いまどき珍しく、大人への警戒心のない素朴な子でした。 奈良県では殺人事件をきっかけに子どもへの声かけを禁止する条例ができました。正式名称は「子どもを犯罪の被害から守る条例」といい、県が市町村と連携して子どもの安全を確保し、子どもを不安にするような言動を禁止するという内容なのですが、子どもの安全を守ることはコミュニケーションを断つことなのでしょうか。 いつかは、夏休みでごったがえす空港のロビーで、むずがって泣く赤ちゃんと年子のお兄ちゃんにてこずる若いお父さん・お母さんに誰一人として声をかける人がいないという光景に出会いました。ズーッと遠くに見えたのですが、近くにいたら私もどうしていたかな、と思い出します。 娘が小さい頃、そして私自身が小さい頃、道でかけてもらった声のありがたみを思い出します。
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